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食道疾患
1.食道の損傷
 食道は食べ物が最初に通過する管ですから、誤って飲み込んだりすることによる損傷が多い臓器です。魚骨や薬のシール(PTP)をそのまま服用して来院する方が多いようです。内視鏡で取り出すか、胃内に押し込みます。
 薬物を飲み込んだ場合、アルカリのほうが重症化します。治療はまず絶食で点滴治療になります。
酒を飲んだりして大量に吐いたときに、食道の下端に裂け目が出来て血を吐くマロリーワイス症候群も比較的多い病気です。内視鏡で診断して、治療は絶食と薬物療法です。また、頻回の嘔吐のあとで激烈な胸痛が発生する特発性食道破裂は緊急手術になることがあります。
2.アカラジア
 食物、特に水分が飲み込みにくくなります。食道下部・噴門部の筋肉が緩まず開かなくなる病気です。治療は、薬物療法、機械的に拡張させる(ブジー)方法が無効の場合、手術が必要になります
3.食道裂孔ヘルニア
 食道が通っている横隔膜の孔が拡がって、胃が胸のほうに飛び出してくる病気です。下記の食道炎を併発します。薬物療法を行いますが、無効な場合や心臓などを圧迫するときは手術が必要です。
4.逆流性食道炎(胃・食道逆流症)
 胃酸や腸液が逆流して食道に炎症を起こします。薬物療法が有効です。
5.食道憩室
 食道の壁が袋状に外に飛び出た状態です。出血や穴が開いた場合は手術で憩室を切除します。
5.食道静脈瘤
 肝硬変の患者さんに合併する病気です。肝硬変で肝臓に向かう静脈である門脈の圧が高くなるために門脈のバイパスである食道の粘膜下の静脈が膨れて瘤になり、突然大出血(吐血)します。緊急の内視鏡処置が必要です。高次専門病院に転送することもあります。
6.食道がん
 食べ物が通りにくくなったり、つかえる感じがするときは要注意です。進んで内視鏡検査を受けて下さい。早期に見つかれば、内視鏡治療で治りますが、進行した場合は、開胸手術が必要になります。また、放射線化学療法も有効です。