認知症ケア~ぬいぐるみセラピー?~

内科疾患で入院しているAさんは認知症です。
簡単な会話はできますが、生活全般において全介助です。
いつも狐と犬のぬいぐるみを抱えていて、これがないと
大声で叫んだり、介護拒否や医療に抵抗があるそうです。
ケアの合間でも狐と犬のぬいぐるみを抱えてもらうと
たちまち笑顔になり、されるがままのAさん。
このぬいぐるみにどんな力があるのでしょう?
認知症ケアチームのS師長さんによると、認知症の方は
日頃見慣れたものや触れ慣れた感覚のものをそばに置くことで
気持ちが落ち着き、不安が解消され穏やかになるとか。
それは人によって、絵本だったり、時計だったりいろいろ。
理解力が低下してくる認知症の人にとって自身が「わかるもの」
は、大事な心の支えなのかもしれませんね(鴇田)